日々燦句(ひびさんく)
「はしがき」より
季節が中央と微妙に違う青森県は、俳句歳時記にもそのずれが気にかかるところである。例えば東京の桜の開花は三月下旬からだが、県内は四月下旬と一か月程の開きがある。
みちのく三大祭りの一つ、ねぷたとねぶたは、中央の歳時記では「秋」に入るが、青森県人にとっては「夏」の祭りである。
お届けする『北の鑑賞歳時記・日々燦句』は、その季節感のずれを調整しながら陸奥新報紙上に連載した「日々燦句」を分類して収録したものである。約七年間にわたり執筆連載された福士光生氏と藤田枕流氏の例句解説は二千五百句にのぼる。大半が県内俳人による、ふるさとの息吹や生活の哀歓がぎっしり詰まっている。本書の体裁は、手軽に持ち運びできることを願って手のひらサイズにしている。俳句愛好者にとって句会や吟行に欠かせぬ伴侶になれば幸いである。
本文サンプル
編者略歴
福士 光生(ふくし・こうせい) 本名・三智弘
- 昭和 8年 南津軽郡尾上町生(現平川市)
- 昭和60年 「萬緑」人会
- 平成 4年 「萬緑」同人
- 平成 6年 句集「序幕」刊
- 平成15年 「萬緑賞」
- 現在 県俳句懇話会理事・俳人協会県支部幹事・きじ鳩俳句会代表
藤田 枕流(ふじた・ちんりゅう) 本名・功
- 昭和10年 弘前市生
- 昭和49年 「渋柿(現・渋柿園)」創刊と同時に参加
- 昭和50年 「草苑」入会
- 昭和57年 「渋柿園」代表就任
- 平成16年 桂信子主宰逝去、「草苑」廃刊
- 平成17年 「草樹」創刊と共に参加
- 現在 俳人協会県支部長・県俳句懇話会理事・弘前俳句連盟副会長・ヨークカルチャーセンター講師等
- 句集「雪解風」「古希」





